いつか絵本をつくりたいなあ、なんて思っています




世界のどこかの小さな湖のほとりで、
サルとイグアナが一緒に暮らしています。

サルはあちこち出かけるのが大好き。
木の枝の上をぴょんぴょんと飛んで、どんどん前に進みます。

時折遠くへ出掛けては、フルーツや野菜をどっさり抱えて帰ってきます。
一日中ジャングルの中で遊んで、泥だらけになって帰ってくることもあります。


イグアナはのんびりひなたぼっこをするのが大好き。
石の上に座って、空を眺めて、半日動かないこともあります。

かと思えば何かを見つけたら突然シャシャシャと動いたり、
興奮すると頭をぶんぶん降ったりと素早い動きをすることもあります。


サルはいろいろな場所で見たことや体験したことをイグアナに話すのが大好きです。

イグアナが静かな時間が好きなことも知っているけれど、
でもやっぱり、見たことや感じたことはすぐに話したくなります。


イグアナもサルの毎日の小さな旅の話を聞くのが大好きです。

でも、イグアナにはサルの言葉がわからないことがよくあります。
いつももっと、サルの言葉がわかるといいのになあと思っています。


サルもイグアナがサルの言葉を全部わかっていないことを知っています。
サルもイグアナの言葉はわかりません。

それでもサルはイグアナに話すのが大好きだし、
イグアナもサルの話を聞くのが大好きです。

イグアナもサルに話をするのが大好きだし、
サルもイグアナの話を聞くのが大好きです。


そんなサルとイグアナはたまにケンカをします。

サルがイグアナに伝えたいことがあるけれど、
イグアナにはそれが何かわからない。

イグアナがサルに伝えたいことがあるけれど、
サルにはそれが何かわからない。

ふたりとも、伝えたいしわかりたいと思っているけれど
それが上手くできなくてもどかしくなってしまうのです。


「伝わらなくてあたりまえ」とわかっているけれど、
大切なことはやっぱりわかってほしいと思うのです。


そんな想いがあることを知っているから、
ケンカもするけれどすぐになかなおりもします。

「上手く伝わっていなかったね」
「伝わらないこともあるよね」


そしてまた、サルはぴょんぴょんと出かけていって
イグアナは、石の上に座って空を眺めます。


サルとイグアナは性格も違えば話す言葉も違う。

それでも今日も一緒に、湖のほとりで暮らしています。


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一緒に旅をしているオランダ人のパートナーとは
普段英語で会話をしているのですが、
伝わらないこと、わからないこと、
上手くいかないこともたくさんあります。

そんなわたしたちの関係を思い浮かべたら。
「サルとイグアナ」が出てきました。

サルは彼。
イグアナはわたし。

性格も話す言葉も違うサルとイグアナが一緒に暮らしていると思うと
なんだか、いろいろあることも「そんなこともあるよね」って思えてきました。


あなたは動物にたとえるとどんな動物ですか?

あなたの大切な人やまわりの人を動物にたとえるとどうでしょう?

「大切に想っているけれどうまくいかない」と思うときは、
ぜひ、違う動物が一緒に暮らしているところを想像してみてください。

違う動物が一緒に暮らしていると思うと、ちょっとほっこり。

「そんなこともあるよね」って思えてくるかもしれません。